長らく構想していた計画が泡沫の夢として消えた話。


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ずっとやりたかったことがある。シェアハウスと、コワーキングスペース
その実現はまだ当分先だと思っていたし、近いうちに出来るものではないと思っていた。

しかし、丁度東京のIT企業で内定を得たということでタイミングが合い、かつ信頼できる相方が見つかり、9月から東京でやることになった。
内容としては、シェアハウスをしながら共用スペースをオープンスペースとして開放し、そこで「もくもく会」程度の小規模な勉強会などは開いていくような形で実現することとした。
私のコワーキング構想には、イベントスペースの面も強く入っていたため、「こんなにも早く両方が実現できるとは思わなかった」と感動しながら共に進んでいくこととした。

お互い若い身であるため、何かと苦労することはありながらも、なんとか基本的な計画から細かいスケジューリング、予想されるトラブルや権利の関係、物件探し、他のメンバーの追加などを着実に固めていき、いよいよ物件の内覧と申し込みが終了。「9月からスタートするぞ」というところだった。日曜までは。

昨日の夕方、契約を行った不動産屋から連絡がきた。
結論から言うと、幾つか契約が不可能な理由があるらしく、条件を変えないと不可能であることが伝えられた。
その中の一つに、「私が未成年であること」が存在した。
それを聞かされたのち、次に不動産からは「私相方両人が本人とは別の、両親の名義で契約し、入居者となること」が条件であることを伝えられた。

普通であればこの条件を承諾し、契約に向かうのであろうが、今回の場合はそれを行うには問題があった。

実は、現在父親が職についておらず、母親も正社員雇用でないという状況であるため、名義人になることができる人間が私の親族にはいなかった。
父親には早期に就職をするという話はしているが、現状では不可能であり、実質的な「詰み」となってしまった。

不動産曰く、私も相方も単純な契約の審査にあたっては大きな問題が無いはずであるが、基本的に初就職の状況で東京に出てくる場合は、本人の収支状況が幾ら家を払うだけに余裕があろうと、親の社会的信頼が十分にないと契約できないことがわかった。

そうして、現状父親が職についていない私の場合、東京の地に住まうには父親が就職するまで叶わない。
この件をうけて、父親にはその旨を伝えているものの、私は「若ければどんなに十分に住めるだけの条件を提示しようと、親の就職意志によって住居を借りるという行動だけでも可否が決まってしまう」という現状に対して、言葉に出来ない感情を抱いている。

これまで私は、恐らく他の同年代では滅多にしていないようなことを多く経験し、年齢に不相応なことまで、様々な人に支援されながらもやってきたきと思っているし、それが実際結果として出ていて、割りと変則ルートであるからこその「一般的な社会のつらさ」とは離れた生活をしてきただけあって、その哀しみは心を折るには十分なものだった。

今週末も登壇のスケジュールがあるうえ、それが終わったら、大学生向けながらも無事勝ち取ることが出来たIT企業のサマーインターンが始まるため、のんびりとしている場合ではないものの、しかしながら東京に出るにしても、これだけ何かを成そうとしても、家の一つすら確保できないという現状に、大きな不安を抱えている。

そして、将来への不安要素とは別に、
どれだけ早くとも、この計画をまだ始動できるのは来年の春頃であることが自明な状況であるため、一旦凍結となり、これだけ待ち望んで、目の前まで来たものが消えてしまった事実が、ただ単純につらく、その感情のコントロールとして、/dev/nullとしてこのブログにこのエントリを書くことを選んだ。
ただ単純に、つらい。

最後に。
このプロジェクトの管理に使っていた、GitHubのOrganizationを残してこのエントリは終わりにしたいと思う。
相方と話した結果、いつかまた、このOrganizationが動く日のために、これ自体は残しておくことにした。 github.com